2011.01.29 Saturday 01:30
偽装認知と偽装結婚のニュース
まずはテレビのニュースでも流れていた偽装認知のニュース。既に子供は日本国籍を取得していたようですので、認知、国籍取得と疑われること無く手続きが行われたのでしょう。このニュース記事を読む限りは、3年前に期間更新時に書類に不審な点があったことを入管が警察に通報したことがきっかけのようです。現行の国籍法では、大した調査をすることなく認知した子供の国籍取得をさせるのでこのような問題が起きるのだと思います。DNA鑑定でもすればはっきりすると思うのですが。
毎日jpでは、フィリピン人の偽装結婚に関するニュースが載っていました。日本人との偽装結婚を十数人のフィリピン人に斡旋した日本人ブローカーの審理が熊本地裁で進んでいるそうです。日本人男性と偽装結婚したフィリピン人女性は風俗店で働き、そのうち7割を搾取され残りを渡されていたそうです。月額手取り10万円程度だったとか。日本人の偽装夫は月々5万円と事前報酬100万から150万円が取り分だったそうです。記事には載っていませんが、悪質な場合は、永住許可を取得する際に女性側に多額の費用を払わせ、永住許可後離婚させて契約を終わらせるようなことをしているとも聞きます。まじめに結婚しようとしている人がちょっとした申告ミスで在留資格認定の不交付を受ける一方で、用意周到に準備した偽装婚のフィリピン人にスムーズに在留資格が交付されるというのもおかしな話です。書面だけで審査をしなければならないため、仕方のないことかもしれません。過去興行ビザで年間8万人のフィリピン人が入国してきていたときには偽装婚の問題も少なかったと思うのですが、これもその弊害です。