居酒屋の和民がフィリピンでのフランチャイズ契約を現地法人と交わしたり、スズキが二輪工場を新設したりと、フィリピンへ進出する日本企業のニュースをこのところ良く耳にします。
先日は繊維業界のお客様との会話の中でチャイナプラスワンという言葉を耳にしました。繊維業といえばこれまでその生産拠点を人件費等生産コストの安い中国に求めていました。しかし、昨今人件費を含むコストが高騰する中国からその他の国に生産拠点を求める動きが出てきているということです。プラスワンとなる国は、ベトナム、カンボジア、タイ、バングラデシュなどがあるそうですが、技術、輸送コスト等の問題もあり、業界ではいろいろな国に生産拠点を探しているようです。実はフィリピンも中国が世界の工場となる以前の80年代は多くの衣類を国外に輸出していたと言います。今でもアメリカを中心に輸出を行っているようですし、現に様々な規模の工場が稼動しています。そういう点ではフィリピンがプラスワンの一つとなりえる可能性があると考えます。今月末のフィリピン出張では、フィリピンのおける輸出向け製造業について調査をしてくる予定です。
日本では成熟産業と呼ばれる業種でも、フィリピンでは導入期である業種もあります。これからはそのような日本の企業が、培ってきた技術やサービスを次に活かすため海外にその居場所を求めるという流れも出てくるのではないでしょうか。大企業だけでなく、中小企業や飲食業の海外進出も更に増えてくるものと思います。海外には不足している技術やサービスがまだまだあります。
当社はフィリピンをキーワードとした様々な業務を展開しておりますので、特に中小企業を対象としたフィリピンへの進出についてのサポートも行っております。